ミスティック・ティー

 白く烟るような小雨は霧にも似ている。窓の向こうの景色は淡く霞み、月子はちいさく吐息をこぼした。この天気では今日はだれも来店しないかもしれない。もともと客数は多くない店だが、ひとりも訪れないのはさみしいものだ。
 淑やかに流れる音楽はちょうど祖父の好きな曲に移るところだった。祖父は、こんな日はどんなふうに過ごしていたのだろう。絵でも描いていたのだろうか、と店内に飾られた水彩画を見る。飾ってある絵のほとんどは風景画で、いつか訪れた場所をモチーフに描いたのだと言っていた。重ねられた色合いは優しく、長い年月を経てきた店が持つ雰囲気をやわらげる。
 ――額でも磨こうか。ふと思い立って、パントリーから柔らかな磨き布をとってくる。はたきで埃は落としているが、そういえばあまり磨いたことはなかった。
 からんっ、とドアベルが鳴ったのは、磨き布を手にした月子が店内へ戻ってきたときだった。
「――あら?」
 いらっしゃいませ。そう口にする前に、扉の前に立つ女性の澄んだ声が届く。
 片手に花束を抱えた女性だった。すこし歳上くらいにみえる。ショートボブに切り揃えられた亜麻色の髪は光を受けて煌めき、空を思わせる蒼の瞳は驚いたように月子を見つめている。顔立ちはどことなく異国的で、明るい色彩が黒地に白のドット柄ワンピースによく映えていた。どこかレトロな雰囲気のシルエットに、くるぶしが見える程度の長い丈。バレエシューズのようなパンプスといい、瀟洒という言葉が似合う。
「んん、」
 月子と、店内と、それから自分が入ってきた扉を順繰りに見て、女性は不思議な声をあげる。ハミングのような、謳うような調べだった。
「いらっしゃいませ」
 遅れて声をかけると、女性はぱちりと瞳を瞬かせて――それから、ゆったりとカウンターの方へ近付いてくる。歩く足さばきさえ品がある、優雅な所作だった。
「ここは、あなたの、お店?」
「はい」
 どこか慎重に紡がれた言葉に頷くと、女性はやはり謳うような声をもらした。少し考えるように戸惑った視線が月子と店を撫で、それから、そっと息をつく。
「そうなのね」
 女性はそう頷いて、カフェ・ユーリカの特等席に座った。白百合と緑の葉が合わさった花束は優しくカウンターのうえに置かれる。それに合わせて女性の正面へと回れば、蒼の瞳と目が合った。興味深そうに月子を見つめる瞳にちいさく首を傾げる。
「以前に、ご来店いただいたことがありますか?」
 迷いなく店内を歩く姿は初めて訪れたようには見えなかった。それから、どこか既視感のあるひとだ。その理由を探して尋ねてみると、女性は笑みを深める。月子をはかるような蒼の瞳が印象的だった。
「ええ。――でも、あなたを見たのは初めて」
「そうなんですね。はじめまして……祖父より店を継ぎました、仰木月子と申します」
 扉を開けたとき、彼女が驚いたような声をあげたのは、祖父ではなく月子がいたからだろうか。身につけているエプロンは祖父と揃いのものだから、従業員であることは来店したことがあれば察せられる。
 蒼の瞳がやわらかく細まった。日向にいる猫が微睡むような笑みだ。「そうなのね」と、彼女はちいさく囁く。つい先ほども聞いた、何かを確かめるような、独り言ちる声だ。
 月子がお冷の入ったグラスを置くと、彼女は気を取り直すように吐息をこぼす。
「仰木、月子……月子ちゃん、ね。素敵な名前」
「ありがとうございます」
「……おじいさまは――月久、さんは、今、どちらにいらっしゃるのかしら?」
 学生時代によく耳にしたような丁寧な言葉遣いが、目の前のひとをお嬢さま然とさせている。やはり祖父の時代のお客さまなのだろう。二階に住んでいた学生時代にも彼女を見たことはないから、昔のお客様というには、少し見た目の年齢と噛み合わないような気もするが。
「祖父はいま、海外に旅行中です。若い頃にお世話になった方々に会うのだと言っていました」
「そう。相変わらずね」
 ツンとした憎まれ口のように呟かれた言葉ではあったものの、どこか安堵の響きが混じる。「お元気そうならいいわ」と、彼女はやはり微笑んだ。笑みの絶えないひとだ、と好ましく思う以上に、その甘やかにとろけるような笑みは心がやすらぐ。
「あなたは、月久……さんの、お孫さんということだけれど」
「はい」
「となると、三月みつき、さんの娘ということになるのかしら」
「はい。父もご存知でしたか」
 店を長く続けてきた祖父はともかく、店の経営には関わっていない父のことまで知る人は少々珍しい。
「そりゃあ――いえ、まあ、そう、ご存知なの」
 いたずらめいた笑みにウインクを添えて、彼女はくちびるをそっと閉じた。三月とどう知り合ったのかは教えてくれるつもりがないらしい。
「ご注文はいかがいたしますか?」
 彼女が手に取りそうになかったメニューを差し出すと、「そういえばなにも考えていなかったわ」と受け取られる。メニューを上から下まで見つめたあと、女性はちいさく笑った。「なににしようかしら」謳うような声は楽しげだ。
「そうね、ユーリカ・ブレンドはある?」
 今度は月子が目を瞬かせる番だった。『ユーリカ・ブレンド』は長く通う人でも知らないことの多い、カフェ・ユーリカのオリジナルブレンドだ。
「申し訳ありません。ただいま、豆の用意が整っていませんので……」
「残念ね。私、珈琲はあれがいちばん好きで……うん、それじゃあ紅茶にするわ」
「茶葉はいくつかご用意がございますが、いかがなされますか?」
 少し考えるような間があったあと、女性は月子を見上げる。そのくちびるには華やかな笑みが浮かんでいた。
「ねぇ、私に紅茶の葉をブレンドさせてくれないかしら? 淹れるのは苦手だから、あなたに淹れてほしいのだけれど」
 どうしよう。一瞬だけ考えて、それから、まあいいかと思い直す。今日はどうにも他のお客様が来る気配はないし、紅茶の葉のブレンドというものも見てみたい。それになんとなく、目の前のひとのお願いを叶えてあげたかった。
「かしこまりました。自分で茶葉をブレンドしたことはないので、蒸らし時間の目安などは教えていただけると助かります」
「勿論」
 にっこりと笑った表情に背を押されつつ、月子は茶葉の缶を保管している棚からひとつひとつ取り出してカウンターに並べる。計量器と計量スプーン、それから女性が乳鉢を貸してほしいというので、それも並べた。
 少しだけかさついた白い指先が紅茶の缶を選ぶ。蓋を開けて香りを確認して、それから何匙かすくって。茶葉を乳鉢で軽く砕いたり、選ぶ手際にも迷いはなく慣れている。計量器は使わないようだった。「フレッシュミントはある?」と問いかけられたので、裏庭まで摘みに行った。「ありがとう」とほころんだ笑みと声が胸をとくとくとあたためてくれる。
 作業風景を惚れ惚れと見つめながら、女性に言われるままお湯を沸かして、ティーカップとポットを温めておく。祖父に珈琲の淹れ方を習ったときのことをふと思い出した。
 出来上がったブレンドを受け取って、早速ポットの中にいれる。まずはフレッシュハーブだけらしい。お湯を注ぐとミントの葉がくるりと踊る。「ハーブは長めね。5分くらい。それから茶葉を追加して、3分かしら」という言葉に従って5分の砂時計をひっくり返す。
「紅茶にお詳しいんですね」
 月子が尊敬とともに声をかけると、女性は誇らしげに笑みを浮かべる。
「少しね。でも、淹れるのは不得意なの。……友達にも、あなたの淹れる紅茶は渋い、って言われたことがあるわ。友達とおんなじ様に淹れたはずなのに」
「紅茶を淹れるのも奥が深いですよね」
「本当に」
 ゆるく笑みを浮かべ、それから手持ち無沙汰になったのか、女性がぐるりと店内を見渡す。
「……ずいぶんと、絵が多いのね」
 ぽつり、と呟かれた言葉は不思議そうでもある。「あなたの趣味なの?」という問いには首を横に振った。
「祖父が描いたものです。祖父曰く、海外を飛び回っている頃に見てきた景色だそうで――祖母に見せたいと思った風景らしいですよ」
「そうなのね……」
 女性は震えるようなため息をついた。椅子の上で体をひねりながら、店中の絵に視線を送る。「とてもきれいね」と囁く声が美しかった。
 祖父が絵を描いた理由まで言ってしまったのは何故だろう。それに、店の絵は月子が小さい頃からたくさんかかっていて――だから、目の前のひとがかつてカフェ・ユーリカを訪れたことがあるのなら、そのときに絵も見ているはずだった。
「このお店、とても大切にされてきたみたい」
 指先がカウンターをなぞった。年季の入った木目を愛おしげに撫でて、やさしい笑みが浮かぶ。
「それって、なんだか、とても嬉しいことね」
「……そうですね。祖父が大事にしてきたお店ですから、私も大切にしていきたいと思っています」
「とっても素敵だと思うわ。がんばってね――月子ちゃん」
 彼女の愛おしげな眼差しは月子にも注がれていた。不思議な雰囲気を纏ったひとだ、と自然と浮かんだ笑みでその視線を受けとめる。
「……あなたのお祖母様は、お祖父様の絵を、大好きだったのでしょうね。だから、こんなにたくさん、飾って」
「……どうでしょう。祖父が絵を描いて飾るようになったのは、祖母が亡くなってからのことだと訊いています」
「あぁ……そう、なの」
 きゅ、と眉がかすかに寄せられた。哀しそうに見えて、それに月子のほうまで胸が締めつけられるような気持ちになる。
 訪れた沈黙を、彼女は絵を眺めて過ごした。瞳に灼きつけるように、熱のこもった視線が絵を見つめている。それはやっぱり少し哀しげで、でも、何よりも愛おしそうだった。
 そうしているうちに、ひとつめの砂時計は終わってしまった。月子は黙ったままポットのなかに茶葉を加えて、そっと蓋を乗せる。円を描くように揺らして、別の砂時計をひっくり返す。そうしている間も、彼女はずっと絵を見つめていた。
 なにか慰めるような言葉をかける前に、月子へ振り返った彼女はにこりと笑みを浮かべる。
「でも、そういうことも、まあ、あるわよね」
 さっきの切なさは何だったのだろうと思うくらいにあっけからんとした笑みだ。少し力が抜ける感覚がする。
「紅茶は頃合いかしら?」
 砂時計はちょうど落ちきったところだった。「はい、ちょうど」と頷いて、あたためておいた空のポットに茶こしをとおして紅茶を注ぐ。艶やかな色が美しく、華やかな香りが広がった。
「あなたも一緒に飲みましょう」
 女性がそう言って甘やかに頰を綻ばせる。「あなたのためにつくった紅茶をあなたと一緒に飲めたら美味しいと思うの」なんて言われて断れるはずがない。祖父も気に入っていた、彼女によく似合う瀟洒なティーカップをもう一つ出した。
 彼女のぶんと、自分のぶんをそれぞれ注ぐ。彼女のぶんはカウンターに置いて、自分は小さな折りたたみ椅子に座って飲むことにした。ミルクはあとで、という言葉にしたがって、ストレートのままくちづける。
「あぁ……」
 吐息がやわらかくおちた。「すごく、美味しい」と囁いたのは女性で、月子もそれに頷く。複雑な味わいはともすれば雑味へと変わりそうなのに、豊かに調和している。華やかな香りに、すっきりとした甘み。それからそっと混じる柑橘類のフレーバー。
「私が淹れるよりも美味しいわ。ありがとう」
「いえ、こちらこそ……美味しいブレンドをありがとうございます」
「どういたしまして。ミルクとも合うのよ」
 ゆっくりと一杯を味わってから、月子はちいさなピッチャーにミルクを注ぐ。新しく紅茶をついだ女性はピッチャーを持ち上げて微笑んだ。
「私ね、紅茶にミルクをおとす瞬間が大好きなの。霧が満ちるみたいで」
「あ、わかります」
 お互いを見つめて笑ってから、ほとんど同時にミルクをティーカップのなかへと滑らせる。とぷん、と落ちた白がゆらりと広がって、紅茶と混ざり合った。
「……お祖父様に、お伝え願えるかしら。あなたの絵、とても綺麗で、素敵ね。好きよ、見れてよかった、って」
「承りました。祖父も喜ぶと思います」
 すこし、引っかかることはある。それでも、彼女の言葉は心からのものだ。月子が答えると、女性は蒼の瞳を甘く蕩けさせるように笑んだ。


「ああ、もうあの人が帰ってくる時間ね」
 紅茶を飲み終えて月子とお喋りを楽しんでいた女性が、腕時計を見つめてそう呟く。あの人、とは、旦那さんだろうか。疑問が顔に出てしまったのか、女性がにっこりと微笑んで「滅多に帰ってこない夫が久しぶりに帰ってくるの」と補足してくれる。
「息子ももう帰って来そうだし……私も、戻らないと。おいくらかしら?」
「ええと……お代は結構ですよ。美味しい紅茶を飲ませていただきましたから」
「そう? じゃあ、せめてこのお花をもらってくれる?」
 と、女性はカウンターの上に置いていた花束を手にとって月子に差し出す。「誰かへのプレゼントでは、」と月子が遠慮を見せると、笑みを浮かべたまま「いいの」と言い切って、花を受け取らせる。
「あの人ったら、花に見向きもしないし、あってもなくても変わらないわ。それに……あなたに花をあげたいの。こんな機会、きっとそうそうないもの」
「そう、ですか?」
「ええ。次、いつ〝あなたのお店〟に来られるか、わからないから」
 微笑みに押し切られて受け取った花束は、白百合のかおりがあまく心地いい。合わせられた濃い緑の葉はなんだろうと思いつつ、月子は帰り仕度を整える女性を見やる。
 名残惜しむように店内を――飾られた絵を見つめた女性は、最後に月子へ視線を合わせて「ごちそうさまでした」と微笑む。「ありがとうございました」と、いつもの言葉を紡ぎながら、もう一度このひとに訪れてほしいけれど、叶わないような気がした。
 からんっ、とドアベルの音が鳴って。ステンドグラスの扉の向こうに女性が消える。つられるように視線を向けた窓の外は雨が止んで、あおい――ちょうど彼女の瞳のような蒼い晴れ間が覗いていた。

   *

 店のクローズ作業を終えて二階の扉を開けた月子を出迎えたのは、美味しそうな肉の焼けるにおいと音である。キッチンに立つ翁を見つけて、月子はため息をついた。
「おじいちゃん。帰って来てたなら言って」
「ちょっとは驚いてくれんかのう」
 非難するような言葉にも仰木月久はいつもと同じように飄々と返す。月子としても、別に本気で怒っているわけではないからいいのだけれど。
「……おや、その花はどうしたんだい」
 振り向いた月久が、腕に抱えた花束を見て黒い瞳をぱちりと瞬かせる。白百合と緑の葉の、あの不思議な女性がくれた花束だ。明日は店が休みだから飾っていても仕方ないと思って、一緒に二階へ引き上げることにした。
「今日、お客様から頂いたの。それと、その人がおじいちゃんの絵、綺麗で素敵で好きだって」
「ほっほっ、それはなんとも嬉しい」
 一緒に持って来た花瓶をダイニングテーブルの中央に置いて、花を活ける。月久はフライパンの中の肉をひっくり返してから、活けられた花を見て目を細めた。
「しかし、白百合とヤドリギの花束か。……懐かしい」
「あ、これ、ヤドリギなんだ。珍しいね」
 言葉で聞くことはあっても実物を見るのは初めてかもしれない。緑の茎はツタのようでもあり、厚めの小さな葉が適度についている。
「そう、ヤドリギだよ。冬にはかわいらしい花も咲く。海外だとクリスマスにヤドリギを飾って、その下にいる子にはキスしてもいい、という文化がある」
「なんでだろうね」
「ケルトでの神聖視されたのが由来だったかな、まぁ、興味があったら調べてみなさい」
「うん……懐かしいっていうのは?」
 訊ねると、月久は目をそらした。懐かしい、という呟きは小さなものだったから、もしかしたらあまり聞かれたくなかったのかもしれない。そのまま月久は料理に戻る。その背中を見つめ続けると、やがて月久は根負けしたようにため息をついた。振り向かないままに言葉が紡がれる。
「百合子さんがな、時々飾っていたんだよ。わしが帰ってくるのにあわせて。……若いときは人のことを言えないくらい家を留守にすることが多かったからのう。ちょっとした皮肉だったのかもしれん」
 百合子、というのは祖母の名前だった。それから、『人のことを言えないくらい』とは、月子の父である三月を指しているのだろうことを察する。ヤドリギ、宿り木。なるほど、と月子は頷いた。皮肉だったのかも、と祖父はいうが、どちらかといえば願を懸けるような、そんなものに感じる。月子にこの花をくれた人が、甘やかに笑うひとだから余計にそう思うのだろうか。
「さて。夕飯ができた。一緒に食べようか――月子」
 知らない間に二階にあがって夕飯を作っているのはやめてほしいと思うが、やっぱり、誰かの作った料理が店を終えてすぐ食べられるのは嬉しい。呼びかける声に頷いて、月子は久しぶりに祖父と食卓をともにした。

 食後の飲み物は珍しく紅茶だった。月久は「思い出しついでに」と笑いながらティーカップに紅茶を注ぐ。勧められるままティーカップにくちづけて、こくりと一口飲んで――驚いた。
「百合子さんはもともと珈琲より紅茶が好きでなぁ、たまぁにブレンドしたもの淹れてくれてのう。……レシピなんてなく、手癖でやっとったから、いなくなったあとに再現するのも一苦労で。長年かけてついに完全再現に成功した――言うならば〝ユーリカ・ブレンド・ティー〟だ」
 華やかな香りに、すっきりとした甘み。それからそっと混じる柑橘類のフレーバー。あの女性がつくってくれた紅茶とよく似た味わい。違うのは――ほんのわずかな渋みがあること。
「世界にはもっと美味しい紅茶もあるだろうが、おじいちゃんはこれが、世界でいちばん好きなんだよ」
 やわらかい声が響いた。その視線が月子の反応を伺っている。なぜだかわからないけれど、鼻の奥がツンと痺れて、胸がじんわりとあたかくなる。
「うん……すごく、おいしい」
 そうだろう、と頷く月久は幸せそうだ。月子はもうひとくち、こくりと飲み込んで、白百合とヤドリギを見つめる。
 あのひとに感じていた既視感の正体は、まだ薄っすらと霧がかったままだけれど。月子はそれを無理に暴こうとはせず、ただその不思議をそっと受け入れることにした。


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